看護部

概要


病院を利用される患者さんへ専門性の高い良質な看護を提供するために、 看護の質の向上にむけた人材育成に力を入れています。 教育委員会を中心に院内教育体制を整え、 すべての看護職員が自分の能力を伸ばしていくことを支援しています。

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看護部の理念と方針
 

理念
優しい心と笑顔で質の高い看護を安全に提供します
~その人らしさを支える看護~

看護部の方針
迅速な対応で、安心安全な質の高い看護を実践します
看護の質を向上させるために、看護師の能力開発を推進します
地域住民の人権・ニーズを尊重し、接遇の向上に努めます
専門職の誇りを持つとともに、他部門との協力・協調関係に努め、チーム医療を推進します
社会の変化や医療経済に関心を持ち、看護サービスの改善を推進します

目標
  令和6年度 看護部目標
  (1) 地域中核病院の看護師として看護機能を強化しチーム医療を提供する。
(2) 働き続けられる職場を作り離職を防止する。
(3) 看護の視点でコスト意識を持ち病院経営に参画する。

財務の視点
  1. 各部署の連携を強化し、施設基準のクリアおよび急性期一般病棟平均入院患者数70名、地域包括ケア病棟平均入院患者数30名を目指す。
  2. 適切な物品管理を行い、看護師が取得できる加算算定の増加を目指す。

顧客の視点 外部・内部
(外部)
  1. 患者・家族の意向を取り入れた、参画型の看護ケアの提供を目指す。

  2. 多職種連携を継続・強化し、スムーズな退院調整・在宅復帰を目指す。

  3. プライマリーナーシングを強化し、全ての看護師が統一したケアの提供を目指す。

(内部)
  1. 看護の質向上のため、スタッフ個々が役割を発揮できるようキャリア開発を支援する。
  2. スタッフ個々が自己管理に努め、WLBに公平感を感じることができる。
    離職者を出さない。

業務プロセスの視点
  1. チーム医療の一員として役割を果たし、看護の質向上を目指す。

学習と成長の視点
  1. 地域中核病院の看護師として、施設の役割を理解し活動できる人材を育成する。
  2. 実践した看護や学習をまとめ、伝達・発表する。

 

 

組織体制

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 外来

  各診療科の特徴に合わせて、診療・検査の介助、看護サービスを提供しています。通院中の患者さんをはじめ、入退院前後の患者さんのサポートも行っています。
看護部の理念の基、患者さんを取り巻く方々や環境に多職種と連携・協働しながら、その人らしさを支え、QOLの向上が図れる支援を目指しています。
 

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3階病棟 一般病棟

  整形外科、泌尿器科、救急科の一般急性期46床の病棟です。疾患の治療・看護を中心に、退院後の生活支援を含めた関わりも行っています。看護師は、それぞれの診療科のグループに所属しています。特殊性を踏まえた勉強会や、生活支援のためのパンフレットを作成し、情報共有や患者指導に活かしています。また、その人にあった適切なケアの方法を考え、時には看護師間や多職種間で意見交換しながらケアを進めています。私たちは患者さんに真摯に向き合い、安全で質の高い看護を提供できるよう、努めています。  

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 4階病棟 地域包括ケア病棟

 

急性期治療が終了し、症状が安定・軽快して自宅や施設等へ退院される方、介護保険施設等に入所中で、症状が不安定になりリハビリが必要になった方、在宅で療養中に家族(介護者)の休養(レスパイト)のための一時的入院、その他疾患に応じて入院が必要になった方を対象とした病棟です。医師や看護スタッフ、退院支援相談員、栄養士、リハビリスタッフが連携・協力し患者さんやご家族の意向を伺いながら、在宅復帰へ向けた相談、準備を行っています。定期的に多職種でカンファレンスを行い、病棟内でストーマ指導や内服管理指導、ADL改善に向けたリハビリなど支援、看護を提供しています。笑顔を絶やさず、明るく、何でも相談できる雰囲気づくりに努めています。

 

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5階病棟 一般病棟

  消化器外科、腫瘍外科、54床を有する急性期一般病棟です。主に手術を受ける患者さんや化学療法を受ける患者さんが多く入院されています。また、緩和ケア認定看護師や臨床心理士と連携を図り、がんの終末期を迎える患者さんの苦痛を和らげ、患者さんが自分らしく過ごせるように医師、看護師、リハビリスタッフ等、多職種と連携を図りながら緩和ケアが提供できるよう努めています。  

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認定看護師
感染管理認定看護師 田中 久雄
 私は、2013年に感染管理認定看護師を取得しました。
 患者・家族や病院に関わる全ての人を医療関連感染 HAI(Healthcare-Associated Infection)から守り、 感染症に伴う悲劇を起こさぬよう、感染対策チームで協力しながら感染症を監視し、感染対策の実践・指導・相談など迅速に対応できるように組織横断的な活動を行っています。 感染対策において最も重要なのが「手洗い」です。適切な場面、適切な方法で実践できるように1処置1手洗いを心がけ、 「自分が主役」であることを意識し、皆で協力し、感染予防・拡大防止に努めましょう。
 また、自己研鑽に励みながら、感染対策に関し、地域も含めた安全・安心な環境づくりに貢献したいと考えています。

 

救急看護認定看護師 福永 幸枝

 私は、2015年に救急看護認定看護師の資格を取得しました。
救急看護認定看護師として、これからがスタートになりますが、患者さんやご家族に対し、より質の高い看護を提供できるよう、自己研鑽に励みたいと思います。 また、当院のスタッフ全員のスキル向上を目指して救急看護に関する教育活動も行っていきたいと思います。

 

緩和ケア認定看護師 瀬口 里美

 私は、2017年に緩和ケア認定看護師の資格を取得しました。
 がんの診断時から患者さんやご家族の方々が、身体の苦痛や気持ちの辛さなど全人的苦痛が少しでも軽減し、治療に臨んでくださいますよう支援させていただきたいと思います。そして、多職種で協働しチーム一丸となり、心をこめた緩和ケアが提供できるよう精一杯努力して参ります。また、ELNEC-Jの指導者資格も得ました。病いや老いなどにより、人生の最終段階における医療が必要な方々へ、質の高いエンド・オブ・ライフケアが提供できるように当院スタッフだけでなく、地域の医療従事者への教育活動も行っていきたいと思います。

 

がん化学療法看護認定看護師 温水 めぐみ

 私は、2020年にがん化学療法看護認定看護師の資格を取得しました。
 がん化学療法看護は、安全にがん薬物療法を実施し、がん薬物療法を受ける患者さんのセルフケア支援と家族の支援を行います。
 患者さんや家族は、がんと診断された瞬間から治療等に関する自己決定をする場面が多々あります。がん薬物療法に限らず、患者さんが自己決定する場面に立ち合い、支援をしていきたいと考えています。また、医師・栄養科・リハビリテーション科・MSWなど、他職種と連携しながら、より質の高い医療が提供できるようにしていきたいと思います。
 今後は認定看護師として自己研鑽に励みながら、スタッフへの教育・相談等を行っていきます。後々は、地域の医療スタッフへの教育活動を行い、がん医療の質向上に貢献していきたいと思います。

摂食・嚥下障害認定看護師 田原 真美代

 私は、2021年に摂食・嚥下障害看護認定看護師の資格を取得しました。
 摂食嚥下とは、食べる過程のすべてをいい、口の中に食物を取り込んで、噛み砕き、飲み込んで胃の中へ送り込むという一連の動作をいいます。「口から食べる」ことは、誰しもに保証されるべき権利であり、生命の維持に欠かすことが できない行為です。摂食嚥下障害は、脳血管疾患や頭頸部癌、加齢による嚥下時の 筋力の低下、認知機能の低下など原因が様々です。
摂食嚥下障害のある患者様の評価を基に、他職種と協同しながら、「食べるための口づくり」 を行い、最期の一口まで「口から食べる」ために、安全・安楽に配慮した支援を行って行きたいと 思います。
認定看護師として日々自己研鑽に努め、当院のスタッフのみならず、地域の医療・福祉に 従事している皆様への教育・相談に対応していきたいと考えています。

 

クリティカルケア認定看護師 川野 友香里

 私は2022年にクリティカルケア認定看護師を取得しました。クリティカルケア認定看護師とは、救急分野と集中ケア分野が統合され、「呼吸器(人工呼吸器)関連」、「循環動態に係る薬剤投与関連」、「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」の3区分の特定行為を組み込んだ新たな認定看護師分野です。
 重篤な疾病や外傷、身体侵襲の高い手術を受けられた患者さんに対し、重症化回避と合併症予防、早期回復に向けた看護実践を行いたいと思います。
 また、院内スタッフの看護実践の教育にとどまらず、地域の看護力向上にも寄与すべく研修やサポート等、積極的に行っていきたいと考えています。

感染管理認定看護師 戸髙 雅悠

 私は2022年に感染管理認定看護師の資格を取得しました。
 私たち感染管理認定看護師は、患者さんや職員など当院をご利用される方々を感染症から守るために院内の感染予防活動を行っています。主に、活動は「実践」「指導」「相談」の3つの役割があります。病院内や地域を横断的に活動し、「患者さんやすべての職員を感染から守る」この志を先任の感染管理に関わる全ての方々から引き継ぎ尽力していきます。また、病院職員一人一人が感染を意識し、適切な感染対策が実践できるよう活動していきたいと思います。

 

医療機関受入研修

医療機関受入研修とは当院で実施している新人看護職員研修プログラムを他施設からの新人看護職員を受け入れて実施する研修です。

申し込み及びキャンセル等は、4 階病棟師長の森川にお電話でお願いします。
森川が不在の場合は、看護部長の武田にお願いします。講師の都合により、日程変更の場合がありますが、その際は事前にご連絡いたします。

 令和6年度 医療機関受入研修の詳細icon pdf



看護職員の負担軽減および処遇に関する取り組みについて

小林市立病院では、看護職員の負担軽減及び処遇改善に取り組んでいます。

 詳細はこちらをご覧くださいicon pdf