事業管理者挨拶

kanrisha

 昨年11月にはついに第8波が襲来し、「コロナ禍」は未だ終息に至 らず予断を許さない状態です。感染者数は横ばい状態ですが症状のはっ きりしない感染者が多く、感染対策が困難を極め、当院でも 2 度のクラ スターが発生しました。紹介患者の受け入れ等、診療に支障を来し多方 面にご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。皆様に は、医療資源の乏しい当地の脆弱な医療体制と、救急・入院医療を主務 とする当院と西諸医師会の先生方との「役割分担」を御理解頂き、引き続き御協力をお願いいたします。
 一方公立病院のあり方については、それぞれの医療機関の役割を明確化し連携強化を図ることが目標となり、その整合性が地域医療構想会議で議論されています。当地の三つの公立病院は今日までおよそ半世紀にわたり鹿児島大学が支えてきましたが、近年は県単位での医療計画が推進され、宮崎県において当地域は言わば取り残された状態となっています。常勤医師の高齢化に伴う退職に対し、宮崎大学、宮崎県および鹿児島大学へ交渉を重ねて参りましたが、両県とも医師不足、偏在が未だ解消には至らず後任の医師確保の目途は立っていません。今後 10 年で三つの公立病院の常勤医師が半減する見込みで、行政や議会へも現状の理解を求めさらなる協力をお願いしています。
 さて、昨年は宮崎大学、県立宮崎病院、鹿児島大学、鹿児島市立病院および今村総合病院(鹿児島市)から過去最高の初期研修医18名が来林しました。また、宮崎大学医学部医学科5年生18名が地域医療研修を無事終了しています。今後も選ばれる病院を目指しその体制整備に努力いたします。


小林市病院事業管理者 坪内 斉志

 

略歴 鹿児島大学医学部 卒業

資格

医学博士
日本外科学会指導医
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会認定医
日本消化器外科学会消化器がん治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本麻酔科学会標榜医
日本プライマリ・ケア連合学会認定指導医
日本医師会産業医
臨床研修指導医

所属学会 日本外科学会
日本消化器外科学会
日本癌学会
日本癌治療学会
日本臨床外科学会
日本ヒト細胞学会
日本消化器癌学会
日本救急医学会
日本プライマリ・ケア連合学会