事業管理者挨拶

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 2020 年 1 月 30 日、WHO がコロナ感染症について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、約 5 年経過しました。昨今は、散発する感染者はあるものの重症化する患者はほとんどなく、入院加療を要する感染者は極少数となりました。しかしながら今回の経験を教訓として、未知の新興感染症に対する備えは常に必要です。皆様には面会制限等ご迷惑をおかけしますが、医療資源の乏しい当地の脆弱な医療体制と、救急・入院医療を主務とする当院と西諸医師会の先生方との「役割分担」をご理解頂き、引き続きご配慮をお願いいたします。

 昨年も報告いたしましたが、近年は県単位での医療計画が推進され、当院の常勤医師の陣容移行を鹿児島大学から宮崎県へと継続して進めています。しかし、宮崎県の医師およびその診療科偏在の解消には未だかなりの時間を要する見込みで、依然当院の内科常勤医確保は目途がつかない状況です。診療の根幹をなす内科医不在を、現存の外科系常勤医で担う体制は限界に近く、救急科等の奮闘により綱渡りで対応しています。今後も宮崎大学および宮崎県へ要望を続けて参りますが、医師会、議会および行政のさらなる協力をお願いいたします。

 さて、昨年も宮崎大学、県立宮崎病院、鹿児島大学、鹿児島市立病院、いまきいれ総合病院および今村総合病院(鹿児島市)から初期研修医22名が来林しました。また、宮崎大学医学部医学科5、6年生18名が、恒例となりました当地での地域医療研修を無事終了しています。引き続き選ばれる研修病院を目指しその体制アップデートに努力いたします。


小林市病院事業管理者 坪内 斉志

 

略歴 鹿児島大学医学部 卒業

資格

医学博士
日本外科学会指導医
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器外科指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本麻酔科学会標榜医
日本プライマリ・ケア連合学会認定指導医
日本医師会認定産業医
臨床研修指導医
地域包括医療・ケア認定医
総合診療専門研修特任指導医

所属学会 日本外科学会
日本消化器外科学会
日本癌学会
日本癌治療学会
日本臨床外科学会
日本ヒト細胞学会
日本消化器癌学会
日本救急医学会
日本プライマリ・ケア連合学会