医学生の感想

平成28年6月6日から17日までの12日間、当院にてクリニカル・クラークシップ(診療参加型臨床実習)に参加した長島 陽子さんの感想文を紹介します。

宮崎大学医学部医学科 長島 陽子

 今回私は小林市立病院の整形外科で2週間実習をさせていただきました。私は宮崎県出身ですが今まで小林を訪れた事がなく、ましてや小林市立病院を訪れるのも初めてだったので、始めはどのような実習になるのだろうかと不安でいっぱいでした。しかし親切な先生方や病院スタッフの皆様のおかげで、その様な不安はすぐに無くなりました。
 実習においては整形外科の知識は勿論のこと、縫合といった手技や患者さんやそのご家族との触れ合いなど、臨床の現場で大切な様々な事を学ばせて頂きました。特に先生方と患者さんの会話が深刻な空気ばかりではなく、笑顔や笑いも交えて説明をされていたのが印象的でした。また先生方の横の繋がりも非常に深く、今回先生方のご厚意で泌尿器科、外科も見学させて頂くことができ、同時に複数の専門の知識を学ぶ事ができたのも大学病院ではなかなか出来ない貴重な経験でした。
 実習以外の面におきましても、地元である小林高校の生徒さんや「地域医療を考える会」の皆さまとお話する機会を頂き、地域の皆様の意見を直で聞く事が出来ました。私自身は大学での実習や現役の先生方を間近に拝見すると自分の無力さや未熟さを痛感する毎日ですが、地元の皆様からは既に「一人のお医者さん」として見られている事を改めて実感しました。どうしても大学病院という大きな病院の中では「学生だから」と自分に甘くなってしまう面もありますが、今の立場に甘えるのではなく、将来皆様の期待に応えられるように益々精進しなくてはと身が引き締まる思いがしました。
 今回事業管理者の坪内先生や病院長の徳田先生を始め、実習を担当して下さった整形外科の中村先生及び伊集院先生、出身高校の先輩でもある泌尿器科の川越先生、小林での実習生活をサポートして下さった事務部の皆様、他小林市立病院の全てのスタッフの皆様に、厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

宮崎大学医学部医学科 長島 陽子